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『朱花の月』カンヌ映画祭コンペ部門に出品決定!

この度、奈良県は飛鳥地方を舞台に創った最新作『朱花(はねづ)の月』が、
カンヌ国際映画祭コンペディション部門に正式招待を受けました!!!!!


カンヌ国際映画祭公式サイト
http://www.festival-cannes.fr/jp.html

今年のカンヌの審査委員長はロバートデニーロさんで
オープニングはウッディアレンさんの作品だそうです。

今、日本の抱えている状況はとても深刻で、
だからこそ責任のある立場での出席になります。
命は、力強くもはかないもの。
ならば、こうしている今、今日に感謝して生きる、ということ。
世界の名だたる監督の皆様の中で、美しき日本の風土と、
心を伝える機会を与えていただいたことに感謝しています。
日本だけの物語ではなく人類にとって、意味のある映画になり得れば・・・
この命を精一杯生き抜くということを通して、
重要な役割を担っている同志のようなみなさまと、
この世界に生きていることに喜びを感じて・・・・
5月、カンヌ国際映画祭で世界で初めて上映される『朱花の月』が
育まれてゆきますように。

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奈良の奥深い歴史を背景に、
人間が「生きる」ということを描いた作品だ。
古代人のように生きること。それは届かないことが前提の、
それでもかまわない潔い想いなのかもしれない。
そうして、伝わることのないままに、逝ってしまった命は無数だ。
いつの時代もメディアや情報は、特異なもの目新しいものをピックアップし、
そうして歴史に残っていくものは、ほんの一部だが、
今回、わたしはそういったものからは抜け落ちてしまったけれど、
その時代を懸命に生きた人の物語を紡いだ。
命は、力強くもはかないもの。
ならば、こうしている今、今日に感謝して生きる、ということ。
わたしたちは生かされた命を精一杯生き抜くということを通して、
百年千年万年続く人類の継承の一部として、
非常に重要な役割を担っているのだろうという確信とともに
この映画を世に出します。

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以上は『朱花の月』に寄せた想いです。

日本での公開は9月。
沢山の人々にこの日本のすばらしさをお伝えできることを祈って。
かわせなおみ
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『朱花(はねづ)の月』作品情報
監督:河瀬直美
原案:坂東眞砂子(「逢わなくもあやし」集英社文庫刊)
出演:こみずとうた、大島葉子、明川哲也、麿赤兒、小水たいが、樹木希林、西川のりお、山口美也子、田中茜乃介
音楽:ハシケン
脚本・撮影・編集:河瀬直美
録音:伊藤裕規/美術:井上憲次
製作:橿原・高市広域行政事務組合+組画 
2011年/91分/5.1ch/1:1.85

9月よりTOHOシネマズ橿原、渋谷ユーロスペースにてロードショーほか全国順次公開