1997/95分/35mm/カラー/劇場版
奈良県西吉野村。林業低迷で過疎化が進むこの村で、田原孝三(國村隼)一家も代々林業で生計を立てていた。そこに、鉄道を通すためのトンネル工事計画が持ち上がる。鉄道に対する人々の想いは切実で、孝三自身も自らの夢をかけてトンネル開通作業に携わる。
孝三の母・幸子(和泉幸子)、妻の泰代(神村泰代)、姉の残していった子供・栄介(向平和文)、そして愛娘みちる(山口沙弥加)に囲まれた、つつましやかながら幸せな生活は静かに過ぎていった。しかし、工事は中断され、トンネルは無惨な姿で取り残される。
15年後、孝三は働く気力を失い、一家の生計は、栄介(柴田浩太郎)の収入に頼らざるを得ない。みちる(尾野真千子)は"えいちゃん"と兄のように慕ってきた栄介にほのかな恋心を抱き、栄介は泰代に"母"を重ねて想いをよせる。ある日、孝三は愛用の8ミリカメラを持って出かけたまま帰らぬ人となった。そして一家はそれぞれの哀しみと想いを秘めたままこの地を離れ、それぞれの"生"に向き合いはじめる...。
1997 カンヌ国際映画祭 カメラド-ル
ロッテルダム国際映画祭 国際批評家連盟賞
シンガポール国際映画祭 主演女優賞
ベルギー・ロイヤル・フィルム・アーカイヴ
Distribution of Quality Film Prize
第21回 山路ふみ子福祉賞
高崎映画祭 新人監督賞
芸術選奨文部大臣新人賞
プロデューサー | 仙頭 武則・小林 広司 |
プロデューサー | 柘植 靖司 |
プロデューサー補 | 近藤 亮一 |
脚本・監督 | 河瀨 直美 |
撮影 | 田村 正毅 |
照明 | 鈴木 敦子 |
録音 | 滝澤 修 |
美術 | 吉田 悦子 |
編集 | 掛須 秀一(J.S.E.) |
音楽 | 茂野 雅道 |
助監督 | 萩生田 宏治 |
監督助手 | 山本 浩資 |
撮影助手 | 大沢 佳子・寺西 昭博 |
特機 | 多 正行・川俣 克憲 |
照明助手 | 石堂 伸次・丹野 勇樹 |
照明応援 | 玉置 美穂 |
録音助手 | 渡邊 真司 |
美術助手 | 郡司 英雄・三ッ松 けいこ・土川 浩志・川手 奈穂 |
美術応援 | 須坂 文昭 |
スタイリスト | 星 輝明 |
ヘアメイク | 小林 身和子 |
装置 | 豊川 忠宏 |
大道具 | 川野 洋・羽柴 英明・岡本 哲朗・金 盛子・庄司 正幸・猪子 |
植物班 | 金森 太郎・中井 偉雄・山本 忠樹 |
整音 | 松本 能紀・中野 陽子 |
音響効果 | 今野 康之 |
ネガ編集 | 高橋 辰雄 |
編集助手 | 船見 康恵・今井 剛・大竹 弥生 |
タイミング | 山岡 秀雄 |
オプチカル | 金子 鉄男 |
光学リーレコ | 上田 太士 |
タイトル | ツド-工房 |
題字 | 岡部 蘭水 |
製作主任 | 篠塚 千佳子 |
制作進行 | 安田 邦弘 |
炊事班 | 松岡 奈緒美・山本 祐子・桜井 一紀・坂井 寿光 |
スチール | 渡邊 俊夫 |
制作管理 | 森 徹・苅屋 真 |
制作経理 | 金森保・岡島香苗 |
宣伝 | 内藤 裕子・定井 勇二 |
制作宣伝 | 佐藤 英明・猪早 美由紀 |
田原孝三:國村 隼
みちる:尾野 真千子
幸子:和泉 幸子
栄介:柴田 浩太郎
泰代:神村 泰代
栄介(子役):向平 和文
みちる(子役):山口 沙也加
監督:河瀨 直美
製作:WOWOW + バンダイビジュアル
企画協力:組画
制作協力・配給:ビターズ・エンド