2003/99分/35mm/カラー/劇場版
奈良の旧市街地(ならまち)で代々墨職人を受け継いできた麻生家は旧家に暮らす4人家族。クラクラするように暑い地蔵盆の日、双子の兄が、"神隠し"にあったように行方不明になってしまう。残された家族の「刻」は、その日を境に止まってしまった。まるで悠久の歴史が蓄積された"奈良"の、刻のうねりに呑み込まれたかのように・・・。
5年後、17歳になった双子の弟・俊は美術部に在籍する高校生。等身大のキャンパスに忘れることのできない兄への想いを描きつづけている。幼馴染みの夕とは言葉にならない淡い気持ちを共有しながらも、どこかぎこちない。俊と夕、そして家族たちは、行き場のない思いを抱えつつも、それぞれに出口を探そうと懸命に生きていた。
やがて、夕に明かされる出生の秘密。そして、明らかになった兄の消息。お互いが失ったものをじっと胸に秘めつつ、いま、俊と夕は前に進もうとしていた。
第56回 カンヌ国際映画祭 コンペティション部門正式出品作品
製作総指揮 | 中村 雅哉 |
製作 | 高原 健二・安達 暁子・猿川直人 |
製作・プロデューサー | 長澤 佳也 |
脚本・監督 | 河瀨 直美 |
撮影 | 山崎 裕 |
照明 | 佐藤 譲 |
録音 | 森 英司 |
衣装 | 小林 身和子 |
メイク | 小林 志保美 |
編集 | 安樂 正太郎・三條 知生 |
音楽 | UA |
麻生 俊:福永 幸平
伊東 夕:兵頭 祐香
麻生 礼子:河瀬 直美
麻生 卓:生瀬 勝久
伊東 昌子:樋口 可南子
監督:河瀨直美
製作:「沙羅双樹」製作委員会、日活株式会社、読売テレビ放送株式会社、学校法人ビジュアルアーツ専門学校、リアルプロダクツ
制作:リアルプロダクツ
配給:日活、リアルプロダクツ
推薦:奈良県教育委員会、奈良市教育委員会、(財)ならまち振興財団
特別協力:奈良県、奈良市