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『あん』ダブル受賞のおしらせ
現在大ヒット上映中の映画『あん』より嬉しいお知らせです。
イタリアのシチリア島の南に位置するマルタ共和国の首都バレッタ(Velletta)で
今年から開催されているバレッタ映画祭(Valletta Film Festival)の
メインの長編コンペティション部門( Official Competition-Feature Films) にて
最優秀作品賞(Best Film Award)と最優秀女優賞(Best Actress)のダブル受賞を果しました。
映画祭の審査委員長はローランド・ジョフィ。
カンヌ国際映祭で自身の監督作品「ミッション」(1986)でパルム・ドールを受賞している重鎮です。
今回の日本映画のダブル受賞という結果には、現地の映画祭関係者や来場者達からも大きな反響がありました。
海を渡って日本の四季を世界の人に届けられたことに、河瀨直美監督も喜びを噛み締めています。
審査委員長のジョフィさん曰く「満場一致」で審査結果がでたとのこと。
これからもどんどん『あん』が世界に広がっていきます。益々の応援、どうぞよろしくお願いいたします!
・・・河瀨監督よりコメント・・・
この度は、映画『あん』を最優秀作品賞に選んで頂きまして、本当にありがとうございます。
主演の樹木希林さんにも成り代わりまして、お礼を申し上げます。
この作品は日本の四季を通して、3世代の異なる人達が、本当にシンプルですが、心の交流を描いた作品です。
徳江さんが最後に残した言葉は、本当に底辺を観た人間が、
それでも尚かつその命を前向きに生き抜いたそんな人の言葉だと思います。
その人達から受け取ったものを、千太郎やワカナが引き継いで、
心に刻み、一歩を踏み出す先に、皆さんの笑顔があることを信じて作り上げました。
国境も越えて、人は人がそこにいるということを認め合うことで何かしら、
あたたかな気持ちが生まれるのではないかと思います。
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・・・審査委員長・ローランド・ジョフィ コメント・・・
作品のレベルがとても高かったのですが、審査結果は満場一致です。
「あん」これほどまでに控えめな作品でありながら心に響く作品は希少です。
「あん」は単なる映画を越えた作品である。
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